採用担当者が教える「志望動機」のテンプレート

2023年6月10日

志望動機には読みやすい型がある

情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。

シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。

文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。

基本の文章構成(フロー)

志望動機を作成する基本的なフレームワークは以下の通りです。無理に長くしたりオリジナルの構成にする必要はありません。読み手を意識して、シンプルかつ分かりやすい文章を目指しましょう。

志望動機の構成例

(1)志望動機をひと言で

(2)具体的に言うと

(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)

(4)入社後にどうなりたいか

 

志望動機を一言で伝える

まずは、最初に志望動機を伝えます。これが冒頭でも述べた「書き出しは結論から」です。志望動機の書き出しでは、「この企業に就いて成し遂げたいこと」を述べます。

例えばこんな感じです。「◎◎を成し遂げたいと思い、志望しています。」

働いていく中で、どんなことを成し遂げたいのかを伝えることができると、意欲があることを示すことができます。

ここが書けない場合、自己分析・企業研究が足りていない可能性があります。そのため、再度業界・企業研究を行ったり、OB・OG訪問をして、実際に働いている人がどんな仕事をしているのかを知ることから始めましょう。

背景・動機で単に熱意だけの志望ではないことを伝える

次に、「成し遂げたい」と思った背景や動機を書きます。ここで、きっかけとなる過去の経験や動機を書くことで、ただ「理想だけで書いているのではない」ということを伝えることができます。

ここで重要なのが、「自分自身の経験に基づく」エピソードを書くことです。誰でも当てはまる経験を書いたり、本で読んだ内容を書いてもそれは自分自身が考えたことではありません。

すごいことを成し遂げていたり、どんなに大きな目標があっても、自分自身の経験と志望動機が紐付いていなければ説得力にかけてしまいます。

その会社を選んだ理由を伝える

自分の将来の目標、背景・動機を伝えられたところで、これまでの自分の経験や思いと企業を結びつけていきます。

自分の成し遂げたいことがどんなに良いものでも、この企業ではできないことだったり、企業の目指す姿と異なっている場合、採用されるとは考えにくいです。

その会社を選んだ理由を述べる時は、以下の観点から1つ、もしくはかけ合わせて書くと良いでしょう。

●企業の社風から●企業で働く社員から●企業の強みから  ∟業務内容  ∟サービス/商品(コンセプト)  ∟社会貢献活動

入社後どのように活躍したいかを伝える

最後に、入社後どの様に活躍したいか、企業にどんな形で貢献できるかを伝えましょう。冒頭でも述べましたが、企業は入社後に活躍してくれる人を採用したいと思っています。

入社後に取り組む仕事をどれくらい理解しているのか、そこで働いた時にどんなふうに貢献できるのかを言語化して伝えましょう。

ここまでの流れを書くことができたら、最後にもう一度志望している旨を伝え、締めくくれば、過不足のない志望動機の型ができあがります。